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竹林軒出張所

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2017年 10月 16日 ( 1 )

『植木等とのぼせもん』(1)〜(7)(ドラマ)

植木等とのぼせもん (1)〜(7)(2017年・NHK)
演出:西谷真一、榎戸崇泰
原作:小松政夫
脚本:向井康介
出演:山本耕史、志尊淳、山内圭哉、浜野謙太、武田玲奈、中島歩、でんでん、坂井真紀、富田靖子、山本彩、中川翔子、鈴木愛理、高橋和也、勝村政信、優香、伊東四朗

植木等、いい人過ぎ

b0189364_20385325.jpg 先頃放送された『トットてれび』の二番煎じみたいなどラマ。植木等とその周辺の人々を描いたもので、『トットてれび』同様、あちこちに当時の再現映像が出てくる。『シャボン玉ホリデー』でやった有名なコントまで再現している(今見るとまったく面白くないが)。
 ただ、このドラマは、再現だけに終始して内容がまったくなかった『トットてれび』と違って、ドラマとしての体裁はしっかりできているためそれなりに見ることができる。原作が、植木等の付き人だった小松政夫の小説(『のぼせもんやけん』)であるということもあるが、人間・植木等が等身大で描かれていて、その植木等がまた感動を呼ぶくらい非常にいい人なんである。小松政夫の目に映った植木はこういう人だったんだろうが、そういう意味でもまさに「等身大」の人物像と言うことができる。
b0189364_20385975.jpg 劇中で小松政夫を演じるのは、志尊淳というジャニーズ風の優男で、小松政夫には全然似ていないが、それなりにがんばって新人付き人を演じている。植木等やクレージーキャッツの面々も、山本耕史や山内圭哉(ハナ肇役)、浜野謙太(谷啓役)らが演じているが、ほとんどの役者については、僕は今回初めて見た。ただ全員雰囲気や声色を似せており、それらしい雰囲気を醸し出している。しかも谷啓役の浜野謙太という人は実際にトロンボーンを吹く人だそうな(谷啓はトロンボーン奏者として当時から非常に有名)。なかなかの徹底ぶりである。山本耕史は「スーダラ節」や「ハイそれまでよ」なんかも劇中で歌っているが、こちらも声色が非常に似ていて植木自身の歌と聞き分けできないほどである。
 小松政夫から見た当時のクレージー周辺を再現したというのがこのドラマで、小松政夫自身の人生がドラマの中心になっていくが、そういう視点がはっきりしているためドラマとして破綻がない。人に見せるドラマを作るのであれば、最低限このくらいのドラマを作ってほしいものだ。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『のぼせもんやけん、のぼせもんやけん2(本)』
竹林軒出張所『トットてれび (1)〜(5)(ドラマ)』
竹林軒出張所『ニッポン無責任時代(映画)』
竹林軒出張所『本日ただいま誕生(映画)』
竹林軒出張所『馬鹿まるだし(映画)』

by chikurinken | 2017-10-16 07:38 | ドラマ