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竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

2017年 10月 05日 ( 1 )

『幸せはパリで』(映画)

幸せはパリで(1969年・米)
監督:スチュアート・ローゼンバーグ
脚本:ハル・ドレスナー
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ、バート・バカラック
出演:ジャック・レモン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ピーター・ローフォード、マーナ・ロイ、シャルル・ボワイエ

消えるには消えるだけの理由がある

b0189364_18252310.jpg ジャック・レモン主演のロマンティック・コメディと聞いていたため、ビリー・ワイルダーの『アパートの鍵貸します』みたいな作品を想像していたが、大変な思い違いだった。
 ストーリーも荒唐無稽だし演出もありきたりなものばかりで、しかも笑わせようとしている箇所すらさして笑えない。情けなくなるような映画である。カトリーヌ・ドヌーヴも少し年がいっていて魅力半減だし、あまり見るところのない作品で、見ているうち、終わるのだけが楽しみになってしまった。
 ストーリーを簡単に紹介しておくと、投資会社の部長に昇格した男(ジャック・レモン)が社長の妻(カトリーヌ・ドヌーヴ)と、それと知らずに恋仲になり、翌日パリに駆け落ちするという話。その間に馬鹿みたいなコミカルなエピソードが出てくるという代物で、これを1本のハッピーエンドの映画にしている。この題材では面白いものができるとは到底思えず、エラい思い違いと言わざるを得ない。そもそも不倫で駆け落ちしてハッピーエンドと言えるのだろうか。前途多難な2人の状況しか見えてこない。
 この作品、永らくDVD化されていなかったらしいが、それも合点がいく。むしろこのまま消えてしまっても良かったかも知れないと思う。この映画で唯一の見所だったのがバート・バカラックの挿入歌で、ときどき耳にするバカラック作の「April Fools」はこの映画で使われたものであるということを今回初めて知った。だからと言ってどうということはないのだが。
★★

参考:
竹林軒出張所『アパートの鍵貸します(映画)』

by chikurinken | 2017-10-05 07:24 | 映画