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竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

2017年 10月 04日 ( 1 )

『男と女』(映画)

男と女(1966年・仏)
監督:クロード・ルルーシュ
脚本:ピエール・ユイッテルヘーベン、クロード・ルルーシュ
音楽:フランシス・レイ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、アヌーク・エーメ、ピエール・バルー、ヴァレリー・ラグランジェ

内容が乏しい! 30分で十分収まる内容

b0189364_19150003.jpg カンヌでもオスカーでも賞を取っている名画ではあるが、失望したというのが素直な感想。見たのは今回が初。
 レーサーの男(ジャン=ルイ・トランティニャン)と映画のスクリプターをやっている女性(アヌーク・エーメ)が出会い恋に落ちるというたわいもないストーリー。映像は全編詩的ではあるが、なんせ内容が薄いのではなはだ退屈。しかもモノクロ映像とカラー映像が交互に出てきたりするが、その意図がまったくわからない。最初回想シーンにモノクロを使っているのかとも考えたがそうでもない。で、見終わった後、DVDに収録されていたクロード・ルルーシュのインタビューを見てわかったんだが、当初すべてモノクロで撮る予定だったが、スポンサーが現れてカラー撮影が可能になった。ただしカラー撮影用の機材が爆音をたてるため、屋外での撮影、それもロングショットでの撮影に限定したということらしい。驚くほどの行き当たりばったりの理由だった。
 そもそもこの映画、失敗作続きで赤字を抱えていたルルーシュが、配給先も決まらないまま撮影を始めた作品だったということで、撮影動機は自主映画的なものと言える。つまり自主映画まがいの作品が高評価を得てしまったという類の作品である。道理で作りが雑で奥行きがないわけである。実際今見ると、当時の評価は少々過大だったんではないかと思う。唯一の救いはフランシス・レイの音楽で、あのテーマ音楽のけだるさが全編を包んで独特の雰囲気を作り出した、それが評価される原因だったというのが案外正しいのではないかと思ったりした。
1966年カンヌ国際映画祭パルム・ドール、アカデミー賞外国語映画賞受賞
★★☆

参考:
竹林軒出張所『甘い生活(映画)』
竹林軒出張所『モンパルナスの灯(映画)』
竹林軒出張所『ローラ(映画)』

by chikurinken | 2017-10-04 07:14 | 映画