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竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

2017年 09月 19日 ( 1 )

『プリズン・シスターズ』(ドキュメンタリー)

プリズン・シスターズ
(2016年・スウェーデンNima Film他)
NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー

その後の『塀の中の自由』

b0189364_20325256.jpg 『塀の中の自由 アフガニスタンの女性刑務所』のその後。
 あのドキュメンタリーの主人公サラが、スウェーデンに亡命する。例の女性刑務所を出所した後別の男と結婚していたが、同作品のスウェーデンでの上映会の際にスウェーデンに赴き、その際に難民申請をすることになったというわけである。
 いつ殺されるかわからない(恥さらしの人間ということで親戚から命を狙われていた)アフガニスタンでの日々に比べると、スウェーデンでの日々は自由で平和である。女であるために虐げられてきたアフガンとは大違い。難民申請をしたのはそういういきさつである。
 一方で、刑務所の中で一緒だったナジベのその後も気になる。出所後石で撲殺されたという噂も聞く。真相を確かめるためにこのドキュメンタリーのディレクターがアフガンに赴き、方々を訪ねまわった結果、ついに生きている彼女を突き止めることができる。しかし彼女は娼婦に身を落としていた。そしてその後連絡を断った。
b0189364_20325732.jpg サラの方は難民申請が認められ、夫をスウェーデンに呼び寄せることになる。夫はアフガン式の女性の扱いをスウェーデンでも継続しようとし、ブルカ(女性の姿を隠すベール)の着用をサラに求める。サラは断固反対していたが、やがて夫がやってきて同居が始まるに及んで、ブルカを着ることになったらしい。そしてその後、ディレクターとも連絡が取れなくなったということである。
 アフガンの女性解放がはるか遠くにあることを思い知らされる、少々暗くなるドキュメンタリーである。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『塀の中の自由 アフガニスタンの女性刑務所(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『タリバンに売られた娘(ドキュメンタリー)』
竹林軒『圧倒的な迫力、アフガン版ネオリアリズモ』
竹林軒出張所『祖国に幸せを(ドキュメンタリー)』

by chikurinken | 2017-09-19 07:32 | ドキュメンタリー