ブログトップ | ログイン

竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

2012年 07月 28日 ( 1 )

『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』(映画)

b0189364_9101588.jpgセント・オブ・ウーマン 夢の香り(1992年・米)
監督:マーティン・ブレスト
脚本:ボー・ゴールドマン
出演:アル・パチーノ、クリス・オドネル、ジェームズ・レブホーン、ガブリエル・アンウォー、フィリップ・S・ホフマン

 視力を失った退役軍人と1人の真面目な高校生による、一種のロード・ムービー。この映画、「アカデミー賞受賞作品特集」というNHK-BSの企画で見たんで、アカデミー賞のどの部門の受賞作かは知らなかったんだが、見ていてこれは主演男優賞だなというのがすぐにわかった。それくらい、盲目の退役軍人を演じたアル・パチーノは見事であった。これまで見たどのアル・パチーノとも違う役柄であるにもかかわらず、嵌まりまくっていた。大したもんである。
 原題は『Scent of a Woman』で「女の匂い」という意味。「セント・オブ・ウーマン」だとわけがわからないが、日本版タイトルをつける担当者が「女の匂い」だと身も蓋もないと感じたのかも知れない。ストーリーはよくできていて、途中までまったく先が見えないほど奇想天外な展開だったが、終盤では結局なるようになってきて、最後は予定調和的に終わってしまい、できすぎなエンディングになってしまった。このあたりはハリウッド映画の限界なのか、もう一波乱あっても良かったような気がする。とは言え、うまく工夫されたストーリーであるとは思う。登場人物の心情もよく伝わってきた。
 全編タンゴが流れるなど、音楽もなかなか心地良い。特にアル・パチーノとガブリエル・アンウォーがタンゴを踊るシーンは圧巻である。どのシーンも細部まで目が行き届いていて完成度の高い映画だと思った。上映時間2時間40分で長めの映画だが途中だれることはない。質の高い「ハリウッド映画」である。
★★★☆
by chikurinken | 2012-07-28 09:11 | 映画