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竹林軒出張所

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『ゲームの規則』(映画)

ゲームの規則(1939年・仏)
監督:ジャン・ルノワール
脚本:ジャン・ルノワール
出演:マルセル・ダリオ、ジャン・ルノワール、ノラ・グレゴール、ローラン・トゥータン

面白いんだかどうなんだかよくわからない

b0189364_18522079.jpg ジャン・ルノワールの代表作みたいに言われている作品。
 上流階級の人々が、それぞれ配偶者の浮気を承知の上で自ら浮気しているという状況で、そういった人々がある貴族の館にパーティで集まるとどうなるかという話を戯画的に描いたもの。なお浮気しているのは上流階級だけに限らず、この館で働いている使用人たちにも及んで、ドタバタするという展開になる。全編ドタバタして、非常に喜劇的ではあるが、正直笑えるものなのかどうかもよくわからない。完全に作り物の芝居として接するのであればともかく、話の展開自体かなり無理があることから、リアリティはあまり感じられない。舞台ならいざ知らず、映画の素材として適していないんではないか。
 この話の元になった事件があってそれを風刺的に描いたものかそういうこともわからないし、なにぶん情報がほとんどないので細かいことについてはコメントできないが、少なくとも僕自身は面白さを感じなかった。唯一の見所と言えば、監督のジャン・ルノワール自身が重要な役で登場していることぐらいで、それにしても格別印象に残りそうにもない。実はこの映画、30年くらい前に自主上映会で見ているが、内容をまったく憶えていなかったという代物である。なるほどそれも頷ける……という、そういう種類の映画であった。もう二度と見ることはないだろう。
★★★

参考:
竹林軒出張所『大いなる幻影(映画)』
竹林軒出張所『ピクニック(映画)』

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 以下、以前のブログで紹介したジャン・ルノワール作品に関する記事。この2本の映画については、見たことすら憶えていなかった。

(2005年9月27日の記事より)
b0189364_18522350.jpgどん底(1936年・仏)
監督:ジャン・ルノワール
原作:マキシム・ゴーリキー
脚本:ジャン・ルノワール、シャルル・スパーク
出演:ジャン・ギャバン、ルイ・ジューヴェ、シュジ・プリム、、ジュニー・アストール

 ゴーリキー原作の戯曲をジャン・ルノワールが映画化したもの。原作を大幅に変えているという(原作読んだことがないからよくわからない)。
 ただ全体的に戯曲調(舞台風)であったのは確か。タイトルからネオリアリズム風の暗い映画かとも思ったが、救いのある映画になっていた。ルノワールゆえか。
 個人的には、屋外レストランのパーティめいたシーンが、印象派絵画を連想させて良かった。やはりルノワール……。
★★★
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(2005年11月30日の記事より)
b0189364_18522628.jpg南部の人(1945年・米)
監督:ジャン・ルノワール
原作:ジョージ・セッション・ペリー
脚本:ヒューゴ・バトラー
出演:ザカリー・スコット、ベティ・フィールド

 ジャン・ルノワールがアメリカに渡って撮った代表作(らしい)。
 米国南部の貧しくて厳しくも人情深い生活を扱っているが、ジョン・フォードの『怒りの葡萄』のような、社会の矛盾をついた告発ものではない。もう少しおおらかでのんびりしたところがある。『大草原の小さな家』に近いか……。主人公は確かにいろいろな苦難を突きつけられるが、どこか牧歌的である。それだけに、見ていて少し物足りなさを感じた。芝居として完結しているような感じで、わき出すものがないというか……。ちょっと退屈した。
 動物を狩って、家族全員でむしゃぶりつくように食うシーンは、空恐ろしくもあった(喜びに満ちたシーンのようだが)。アメリカ人ってのは野蛮だなと素直に感じた。
★★★

by chikurinken | 2017-10-03 06:51 | 映画
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