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竹林軒出張所

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『シリーズ ウォルト・ディズニー』(2)〜(4)(ドキュメンタリー)

シリーズ ウォルト・ディズニー
(2015年・米SARAH COLT PRODUCTIONS/WGBH)
第2章 アニメーションのパイオニア
第3章 戦争と混乱の時代
第4章 “夢の国” ディズニーランド

NHK-BS1 BS世界のドキュメンタリー

ディズニーはいかにして暴君に成り下がったか

b0189364_2191961.jpg ウォルト・ディズニーの生涯を描くドキュメンタリーシリーズの第2回から第4回。
 第2回は『白雪姫』の成功から『ピノキオ』や『ファンタジア』の(興行的)失敗まで。第3回は社員のストライキにショックを受け、反動化し、赤狩りの時代に同業者を共産主義者として売ったあたりの話。第4回は、アニメ製作から離れて趣味の汽車模型に熱中し、それがディズニーランドとして結実するまでの話である。
 番組では、ウォルト・ディズニーがABCやNBCで作っていた番組も紹介していたが、テレビ番組を非常にうまく活用し、自社の利益に結びつけるあたり、メディアミックスの走りと言えるかも知れない。実際ディズニーランドの開園の際は、ウォルトが担当しているテレビ番組で毎回のように宣伝を繰り返し、人を大勢集めることに成功している。ただこういう話を聞くと、ウォルトは映画製作者というより実業家(あるいはペテン師)という色あいが強いように思う。実際現在のディズニーの作品は多くが取るに足りないものだし、話題にはなるが、見るだけの価値があるものはそれほどないように思う。今のディズニー社やディズニー作品自体が、ウォルト・ディズニーという人間を色濃く反映しているのかも知れない。
 ドキュメンタリー番組としては、非常にうまくまとめられていて、ウォルト・ディズニーのあれやこれやがよくわかる番組だった。ディズニーランドの登場のいきさつなども非常に興味深かった。ディズニーランドを含め、ディズニー作品が、アメリカの美化された理想主義を体現しているというコメントにも共感。ディズニーをうまくあぶり出すことに成功したドキュメンタリーと言える。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『シリーズ ウォルト・ディズニー (1)(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『ピノキオ(映画)』
竹林軒出張所『狼王ロボ(映画)』
竹林軒出張所『フラバー うっかり博士の大発明(映画)』
竹林軒出張所『アナと雪の女王(映画)』
by chikurinken | 2017-01-10 07:08 | ドキュメンタリー
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