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竹林軒出張所

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『マダムと泥棒』(映画)

マダムと泥棒(1955年・英)
監督:アレクサンダー・マッケンドリック
脚本:ウィリアム・ローズ
出演:アレック・ギネス、ケティ・ジョンソン、ピーター・セラーズ、セシル・パーカー、ダニー・グリーン

アレック・ギネスとピーター・セラーズの出世作

b0189364_18351730.jpg 英国のイーリング撮影所で撮られた「コメディ」映画。ややブラックであまり笑えないが、あちこちに皮肉を効かせた映画である。
 現金輸送車を狙う強盗団が、ある一人暮らしの老婆の家に下宿するところから話が始まる。この下宿先を強盗のためのアジトとして使おうという魂胆で、しかもこの強盗団のリーダーは、この老婆も巻き込んで(利用して)仕事を完遂させようとするというストーリー。かなり作り込まれたストーリーで、凝りまくった舞台劇みたいな印象である。
 キャストには、後に『戦場にかける橋』で名前を馳せるアレック・ギネスの他、『博士の異常な愛情』や『ピンク・パンサー』のピーター・セラーズまで端役で参加していたりして、今見るとなかなか興味深い。
 よくできた面白い映画ではあるが、見方を変えると、小さくまとまった作品とも言え、いささか古さも感じさせる。タイトルは邦画『マダムと女房』(国産初トーキー作品)を意識したものだと思うが、ストーリーをきちんと反映しているんで、うまい命名と言って良かろう。原題の『Lady Killers』(元々は「女たらし」の意)も面白いタイトルである。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『博士の異常な愛情(映画)』
竹林軒出張所『ロリータ(映画)』
by chikurinken | 2016-12-27 06:34 | 映画
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