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竹林軒出張所

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『図解 つくる電子回路』(本)

図解 つくる電子回路
正しい工具の使い方、うまく作るコツ

加藤ただし著
講談社ブルーバックス

ほしい知識とまったく食い違っていた

b0189364_7103959.jpg 「電子回路の設計から組立まで懇切丁寧に教える本」というコンセプトの本。そのためか、ハンダ付けの方法や部品の回路への配置方法、工具の使用方法など、普通の本には書かれていないことまで紹介している。しかも著者が描いたという図まで付いている。作業の解説の項ではほとんどすべてのページに入っていると言えるほどで、確かに懇切丁寧である。
 ただし、電子回路を自分で作るということになれば、一番大事なのは回路の設計ではないかと思うのは僕だけではあるまい。自分で設計できなければそもそも回路が作れない。したがってそういう部分(回路のしくみや理屈)に紙面が割かれているかと思っていたんだが、それについてはごくわずかで、最後までよくわからないままである。正直言ってハンダごての使い方とか部品の組み込み方とかは、キットみたいなものを組み立てれば、うまいかどうかは別にしてすぐに憶えられる。そのため、全体のページの配分が間違っているように感じる。入口が狭くて出口ばかりが広いみたいな印象と言うこともできる。僕自身は回路の理屈を知りたいんで、そういう部分を懇切丁寧に説明している本を探しているんだが、なかなかめぐり逢わない。でもそもそも、この本で紹介されているような知識、たとえば部品を取り付けるときに左手でどのようにして基板を保持するかなどという説明が本当に必要なのかがわからない。わからないというより、誰にも必要ないんじゃないかというのが本音である。この本が僕のニーズと違うというより、この本の説明が妙に変な方に偏っているんじゃないかと感じている。ブルーバックスで出すような種類の本とも思えない。
★★★

参考:
竹林軒出張所『手作りラジオ工作入門(本)』
竹林軒出張所『電子回路がわかる本(本)』
by chikurinken | 2016-08-03 07:11 |
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