イヴ・サンローラン(2010年・仏)
監督:ピエール・トレトン
脚本:ピエール・トレトン、エヴ・ギルー
出演:ピエール・ベルジェ、イヴ・サン=ローラン
モードに関心のない人は退屈する
間違いない 「モードの帝王」イヴ・サンローランの生涯を扱ったドキュメンタリー映画。サンローランの生涯の愛人であるピエール・ベルジェがサンローランについて語るという形式で展開する。
ピエール・ベルジェが、かつてサンローランと同居(というか同棲)していた家にあったさまざまな美術品を売り立てるという部分がこのドキュメンタリーの中心に据えられ、同時に人間サンローランが語られる。
クリスチャン・ディオールの後継者として頭角を表し、その後40年に渡ってモード界に君臨し確固とした地位を築くサンローランだが、同時にコレクション(発表会)からのプレッシャーに悩まされ、酒とドラッグに溺れたりもする。こういったサンローランの生涯が、若い頃から恋愛関係にあったピエール・ベルジェが淡々と語るという趣向である(ちなみにサンローランとベルジェ、同性愛である)。途中イメージショットが大量に挿入されるため、よほどサンローランに興味のある人間でなければ退屈すること必至。サンローランのモードに少しだけ関心があって見始めたが、最後までサンローランに関心を抱くことも感情移入することもなかった。
★★☆参考:
竹林軒出張所『ココ・アヴァン・シャネル(映画)』竹林軒出張所『ココ・シャネル(映画)』