フライド・グリーン・トマト(1991年・米)
監督:ジョン・アヴネット
原作:ファニー・フラッグ
脚本:ファニー・フラッグ、キャロル・ソビエスキー
出演:メアリー・スチュアート・マスターソン、メアリー=ルイーズ・パーカー、キャシー・ベイツ、ジェシカ・タンディ、シシリー・タイソン
なんだかはっきりしない映画 現代の主人公が知人に過去の話を語る形式で展開するドラマ。『おしん』形式または『おひさま』形式と言ったらわかりやすい?
ストーリーは、田舎町にある「ホイッスル・ストップ・カフェ」というカフェの話で、黒人差別やDVの話が盛り込まれたちょっと重いもの。このカフェの名物が、タイトルのフライド・グリーン・トマトというメニューで、ここを経営するのがイジーとルースという2人の若い女性。この2人の友情と、その話に感化された、話の聞き手であるエヴリンの、自らの人生の見直しが大きな柱になっている。
原作はファニー・フラッグという人の小説で、主人公のイジーとルースは原作では同性愛的な繋がりになっているらしい。映画でもそれらしい雰囲気はあるが、あくまでも友情止まりで描かれていて、原作者はこの措置に「非常に憤りを感じた」と言う(
Wikipediaより)。
話自体はいろいろな要素がてんこ盛りで、スリリングなんだが、なんだかもう一つはっきりしない。芯がないというか、中核になる部分が欠けているような印象がある。それでもハリウッド的な脳天気な映画とは一線を画す仕上がりになっていて、途中でバカバカしさを感じるようなことはない。
実はこの映画、今回見るのがが二度目のはずなんだが、内容をあまり(というかほとんど)憶えておらず、同じ頃に見た
『8月のメモワール』や
『サイダーハウス・ルール』とちょっと混同していた。もしかして見たと思いこんでいただけなのかな。それすらよくわからない。
★★★☆参考:
竹林軒出張所『ギルバート・グレイプ(映画)』