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竹林軒出張所

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『ダンケルク』(映画)

b0189364_7471288.jpgダンケルク(1964年・仏伊)
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
原作:ロバート・メルル
脚本:フランソワ・ボワイエ
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、フランソワ・ペリエ、カトリーヌ・スパーク、ピエール・モンディ

フェルディナンが戦争に
駆り出されたかのような映画


 第二次大戦時のダンケルクの戦いを描いた映画だが、僕自身はそもそも「ダンケルクの戦い」自体まったく知らなかった。なんでも第二次大戦が始まってすぐの1940年に、ドイツ軍が電撃的にフランスに侵攻したが、そのときに大陸に派遣されていたイギリス軍とフランス軍がイギリスに撤退したらしい(もちろん海上輸送で)。そのときに起こったドイツ軍と英仏連合軍との衝突が「ダンケルクの戦い」なんだそうである。
 撤退は、フランスの海岸ダンケルクから行われ、その周辺に英仏両軍の軍人が集結し輸送船を待つわけだが、この海岸がこの映画の舞台になる。対するドイツ軍はこの撤退を阻むべく、空爆や長距離砲による爆撃で英仏軍に攻撃を加えていくが、フランスの敗残兵マイア(ジャン=ポール・ベルモンド)が、1兵士としてこれに遭遇するというのがこの映画の骨子。爆撃は毎日のように行われ人の死を目の当たりにするが、このマイア、どこか飄飄としておりその行動も到底戦闘員とは思えない。まるで『勝手にしやがれ』や『気狂いピエロ』の主人公(どちらもジャン=ポール・ベルモンドが演じる)のようである。ヨーロッパ戦線ではこんなものだったのか知らんが、行動もとても自由で、あちこちの施設や民間の住宅に出入りする他、将校とも対等に話したりしているし、そういう点で少々違和感があった。
 映画自体は、戦争映画であるため緊張感を強いられるような場面もあるにはあるが、こういう登場人物の行動もあって全体にのんびりした空気が漂っており、見ていて少々退屈する。爆撃シーンは迫力があるが、最後まで登場人物たちの行動と、その背景となる戦闘がミスマッチに思えた。
★★☆

参考:
竹林軒出張所『地下室のメロディー(映画)』
竹林軒出張所『ナバロンの要塞(映画)』
by chikurinken | 2014-04-25 07:48 | 映画
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