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竹林軒出張所

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『Emma/エマ』(映画)

b0189364_874268.jpgEmma/エマ(1996年・英)
監督:ダグラス・マクグラス
原作:ジェーン・オースティン
脚本:ダグラス・マクグラス
出演:グウィネス・パルトロー、ジェレミー・ノーサム、トニ・コレット、アラン・カミング、ユアン・マクレガー、ポリー・ウォーカー

共感できない主人公とストーリー

 ジェーン・オースティン原作の小説、『エマ』の映画化作品。
 ジェーン・オースティンも『エマ』も人気があるようで、この原作小説も、テレビ映画を含めると過去何度(少なくとも5回)も映画化されている。個人的には、ジェーン・オースティンの作品についてはあまり共感を感じない。この『エマ』もそうで、なんだかお節介な小娘が、自身の独断のためにあちこちで騒動を起こして一人で大騒ぎしているような印象しかなく、まったく好きになれない。もっとも作者自身も「私のほかには誰も好きになれそうにない女主人公」(Wikipediaより)と言ったとか言わないとかで、そういう意味では作者自身も確信犯的なのかも知れない。主演女優がもう少しかわいげのある風貌だったらこちらの印象も変わったのかも知れないが、高慢そうな女優だから余計だ。
 これまで何度も書いているが、こういう時代ものの話の場合、映画だと風俗が一見してわかるので、そのあたりが小説に勝る点なんである。この映画も美術や衣装がよくできていて、風俗がよく見て取れるという点では優れものと言える。
 ストーリーは、オースティンらしくやはり安直で、最初から結末が見えてしまうようなありきたりの話である。それにパーティに招かれたとかあの人とあの人がどうだとか、主人公たちが嬉々として話している内容が実につまらない(主人公のエマは洗練された女性という設定らしいが)。おかげで途中ものすごく退屈した。退屈な上、うっとうしい登場人物と会話のせいで、途中投げ出したくなったほどである。まあ後半はそこそこ盛り上がりもあってそれなりに収束していった。だがしかしハーレクイン風の予定調和的な線から抜け出ることがないのも動かしがたい事実。
★★★

参考:
竹林軒出張所『プライドと偏見(映画)』
竹林軒出張所『ジェイン・オースティンの読書会(映画)』
by chikurinken | 2014-03-26 08:09 | 映画
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