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竹林軒出張所

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『死闘!コスタリカ横断850キロ』(ドキュメンタリー)

死闘!コスタリカ横断850キロ 〜限界に挑んだ日本チームの10日間〜
(2014年・NHK)
NHK-BS1 BS1スペシャル

b0189364_856154.jpgシャレにならない過酷さ

 またまた過酷なレースのドキュメンタリー。こちらもチーム単位の参加だがリレー方式ではなく、男女4人でスタートからゴールまで一緒に走るというもの。しかも途中、カヤックやマウンテンバイクまでも駆使しなければならず、それに3000m超の山越えまである。ドロミテ以上の過酷さである。この大会にも日本から「イーストウインド」というチームが参戦したということで、こちらのドキュメンタリーでも日本チームを中心に据えるという趣向である。
 舞台になるのは中米のコスタリカ。タイトルは「コスタリカ横断」になっているが、実際のところはコスタリカ縦断に近い。もちろんコスタリカは南北に長いため、こちらの方がはるかに過酷で、しかも横断の要素も入っている。山脈を抜けた後はジャングル地帯を抜け、ワニのいる河を遡るなど、過酷にもほどがあるコースである。チームには最低でも1人女性を入れなければならないという規定があり、どこのチームも女性が1人いる。一般的に体力的に劣る女性が足を引っぱるかと思いきや、途中からは女性がチームのまとめ役というか母親役みたいになったりするってんだから、むしろ女性3人のチームの方が良いのかもと思ったりもする。そういう意外性も面白い。
 コース自体バラエティに富んでおり、また当然出場者たちも過酷な地形や高温多湿の気候に苦しめられるため、展開は非常にドラマチックで、ドキュメンタリーとしても面白い。こんなレースには一生関わることはないだろうが、部分部分ではそれなりに近い経験もあるわけで、そういう身近さも感じることができる。
 ましかし、出場者の多くが不眠不休に近い状態で850kmに渡って活動し続けるわけで、あまり健康的ではないのは確かである。実際、日本チームも参加者の1人が転倒事故を起こしたわけだし、トップを行っていたチームですら、メンバーの1人が感染症で動けなくなってしまったくらいである。冒険レースだからしようがないとも言えるが、参加者がワニに襲われたりしたらシャレにならないんじゃないかなどとも思う。
 日本チームのメンバーの1人は、レース中に自然の脅威を感じると同時に人間の卑小さを感じそれこそがこのレースの魅力だと語っていたが、非常に印象的な言葉だった。ただ、それならレースじゃなくても良いんじゃないかとも思ったりするが、彼らには彼らの思いがあるんだろう。ともかく端で見ている分には非常に面白いドキュメンタリーだったのは確かである。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『激闘!ドロミテ鉄人レース(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『激走! 富士山一周156キロ(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『雲上の超人たち(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『人は走るために生まれた(ドキュメンタリー)』
by chikurinken | 2014-03-22 08:58 | ドキュメンタリー
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