ブログトップ | ログイン

竹林軒出張所

chikrinken.exblog.jp

『深夜にようこそ』(1)〜(4)(ドラマ)

深夜にようこそ(1986年・TBS)
演出:大山勝美、高橋一郎
脚本:山田太一
音楽:池辺晋一郎
出演:千葉真一、松田洋治、名取裕子、松本伊代、冨士真奈美、柳沢慎吾、坂上忍、小林克也、加藤登紀子、山田吾一、角野卓造、風見章子、下元勉、志賀真理子

「そう」と「ああ」だけで絵になる千葉ちゃん

『深夜にようこそ』(1)〜(4)(ドラマ)_b0189364_7372351.jpg 1986年の放送時に見たドラマで、それから30年近くに渡って見たいと思っていたドラマ。このたび、やはりTBSチャンネルで放送されるはこびになったので、喜び勇んで見たのだった。
 前に見たときは、とにかく主人公、村田耕三の印象が非常に強く、彼を演じる千葉真一が「そう」、「ああ」などと言うセリフにまで魅力を感じたものだったが、今回見てもやはりそれは健在。非常に魅力的な主人公が登場する。どう見てもすごい遣り手の男が、コンビニ・バイトの新人として入ってくるというストーリーで、ちょっとしたミステリーが持続する設定もなかなか面白い。また、それをサポートする立場の松田洋治も、彼らしい頼りない学生を演じていてこちらも良い味を出している。このようにキャストはどれもことごとく魅力的なんだが、使われるエピソードがややウソっぽく、リアリティに欠ける。「10万人目の客」とか「強盗」のシチュエーションは、ちょっと首をかしげてしまう。テーマは割合明解で、気持ちの良いドラマなんだが、そういう部分が最後まで引っかかる。大人向けのおとぎ話ドラマだと思って見れば気にならないかも知れない。
 アイドル時代の松本伊代が出る他、悲劇のアイドル、志賀真理子もチョイ役で登場。坂上忍は、同じ山田太一ドラマ、『時にはいっしょに』と同じような役回りを演じていた。
★★★☆

参考:
竹林軒出張所『時にはいっしょに(1)〜(11)(ドラマ)』
竹林軒出張所『テレビがくれた夢 山田太一 その2 続き(補足)』
竹林軒出張所『テレビがくれた夢 山田太一 その2(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『テレビがくれた夢 山田太一 その1(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『100年インタビュー 脚本家 山田太一(ドキュメンタリー)』
竹林軒出張所『続・山田太一のドラマ、5本』
竹林軒出張所『山田太一のドラマ、5本』
by chikurinken | 2013-09-11 07:39 | ドラマ
<< 『なつかしき海の歌』(ドラマ) 『真夜中のあいさつ』(ドラマ) >>