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竹林軒出張所

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iTunes、ご乱心

 iTunes 10.7を随分長いこと使っていたが、先日、iTunes Musicフォルダに入っている曲データを勝手に仕分けしてしまうというあの信じがたい挙動を再び起こしたんで(竹林軒出張所『やってくれるじゃないか、iTunes』参照)、もう頭にきちゃって、iTunes 11にアップグレードした。もちろん、iTunes 11がとろいインターフェイスであることは知っていた。だから今までアップデートしてこなかったんだが、曲データを勝手に仕分けするというバグは本当にあり得ない。許しがたいという思いがあまりに先走り、ついiTunes 11にしてしまったのだ。そう、ついしてしまったのだ。
 そして、iTunes 11を実際に目の当たりにして、あまりのひどさに閉口したのである。インターフェイスが悪くなっているのは言うまでもなく、「再生回数」カラムを小さくできないというあのバグも復活しているし(竹林軒出張所『iTunes 9.2はかなりのタコスケ(できの悪いソフト)である』参照)、もう本当に処置なしである。何でこんな変な改訂をしちゃったのか、iTunes開発チームの良識、いや常識を疑いたくなる。それでもしばらく我慢して使っていたんだが、処理速度があまりに遅く、たとえばクリックしてから反応があるまで1秒以上かかったりすることが頻発して、とうとう我慢の限界を超えた。断言するが、iTunes 11は失敗作である。Appleはよくこんなもの人目に曝したなというぐらいスカタンなソフトだ。
iTunes、ご乱心_b0189364_7523660.jpg そういういきさつで、iTunes 10にダウングレードしようと決心したんである。こういうこともあろうかと思って、iTunes 10.7のアプリケーションとライブラリなどの関連ファイルは、バックアップしておいたのだ。で、こういうのを元の位置に戻して何事もなかったかのように起動したところ、今度は起動するたびにiTunesストアで問題があるとかなんとかいうメッセージが出るようになってうっとうしいことこの上ない。ネットでも、やはりiTunes 11からiTunes 10に戻したいという人が結構いて、実際に戻そうとしたが同じような問題があるという報告が結構ある。Windowsバージョンの場合は、比較的簡単に戻せるようだが、Macバージョンではどうにも無理があるようだ。結局、再びiTunes 11に戻したところ、変なメッセージは出なくなったが、それにしても画面が汚いし、処理速度の遅さはもう耐えきれないくらいで、しかも音楽データを登録するときの面倒さは想像を絶するほどで、まったく別のソフトになったかのようである。おかげでiTunesを使うのがはなはだ億劫になってしまった。
 で、iTunes 11を何とかもう少し軽快に使えないかと思って、今日ネット上を徘徊していたら、『林檎のまるかじり』というページで「iTunes 11が使いづらいのでiTunes 10に戻しました」という記事が紹介されていた。この方法は、Pacifistというソフトを使って、iTunes 10をiTunes 11の上に強制的に上書きするというものらしい。そんなことができるのかちょっと疑問に思ったが、「成功した」という報告がネットのあちこちにあったので、騙されたつもりでやってみた。もちろん、いつでも復旧できるように大事なファイルはバックアップした上でだ。
 さて結論から言うと、当方のケースでも成功したのだった。つまり、無事にiTunes 10.7に戻すことができた。今まであの重くてダサいiTunes 11に慣れていたため、iTunes 10.7が実に軽快で洗練されたUIに思える。ともかく今のところは無事に動作している。とりあえず一安心。
 iTunes 11にあきれ果てている人は(無理を承知の上で)挑戦してみたらいかがだろう。ただし失敗したからといっておまえのせいだとか言われても知らないからね。あくまでも自分の責任でやってください。

参考:
林檎のまるかじり『iTunes 11が使いづらいのでiTunes 10に戻しました』
竹林軒出張所『やってくれるじゃないか、iTunes』
竹林軒出張所『iTunes 9.2はかなりのタコスケ(できの悪いソフト)である』
by chikurinken | 2013-08-12 07:52 | パソコン
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