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竹林軒出張所

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やってくれるじゃないか、iTunes

 どうも想像を絶するバグというか、iTunesにはホント、恐れ入る。
 以前、iTunes 9.2で、iTunes Libraryが破壊されるバグについて書き綴ったが(竹林軒出張所『iTunes 9.2はかなりのタコスケ(できの悪いソフト)である』参照)、今回はなんと、iTunes Libraryを破壊するだけではなく、iTunes Musicフォルダに入っている曲データを勝手に仕分けしてしまうという、お節介きわまりない作業を勝手にやってのけるバグである! ちなみに今回のバージョンは10.5.1。
 わかりにくいかも知れないので説明するが、iTunesの場合、曲データを1つの大きなフォルダに入れて、それをiTunesアプリケーションが読み込むという構造になっている。このフォルダは、特に設定しなければiTunes Musicというフォルダになるんだが、そのフォルダの中で、アーティスト名のフォルダの中にアルバム名のフォルダがあって、さらにその中に曲ファイルが入っているという構造になっているのだな、簡単に言うと。たとえば、由紀さおりの「タ・ヤ・タン」という曲であれば、「iTunes Music」フォルダの中に「由紀さおり」フォルダがあり、その中に「夜明けのスキャット」(アルバム名)フォルダがあって、さらにその中に「タ・ヤ・タン.m4a」というファイルが置かれる構造になっている。
b0189364_8201111.jpg iTunesでは、オリジナルのCDから曲データを読み込むときに、アーティスト名とディスク名が設定されて、対応するフォルダが作られるようになっているんだが(上の例で言えば「由紀さおり」フォルダと「夜明けのスキャット」フォルダ)、この段階である程度整理しておかないと、同じアーティストであるにもかかわらず別のフォルダに放り込まれてしまったりするんで、注意が必要になる。たとえば「カラヤン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」というフォルダでひとくくりにしたいと思っていても、ディスクによってはすでに「Karajan, Berlin Philharmony Orchestra」というデータが入っているものもあるし、「カラヤン指揮、ベルリンフィル」になっていることもある。こういう曲をそのまま読み込んでしまうと、同じアーティストでありながら3つのフォルダが作られてしまって曲の管理がいささか厄介になる。だからある程度自分なりに決まりを作っておいて、読み込みの都度、アーティスト名を変えて同じフォルダに入るようにするんである。しかる後に、同じフォルダに読み込まれた後、アーティスト名を適宜変更する。「カラヤン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」の場合は、ソリストがいれば、「バトル、カラヤン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」のようにその名前もこれに追加する。僕は現在、こうやって整理している。そのため、iTunes Musicフォルダのフォルダ名(アーティストを表す)と実際のプレイリスト内のアーティスト名が違っていることも多い。
 ところがこのバグでは、曲データに記述しているアーティスト名に従って、新しくそのアーティスト名のフォルダを作り直して仕分けしてしまうんである。1枚のアルバムの中で異なるアーティストが入っているために「コンピレーション」フォルダで整理していた曲さえ、アーティスト名ごとに別のフォルダを作ってしまって、もうiTunes Musicフォルダの中は僕の意図とまったくちがってしっちゃかめっちゃかになってしまった。さらにiTunes Libraryファイルまで書き換えてしまうという、本当にもう再生不可能な状態にしてくれたんである。
 実は今回この症状が出るのは二度目で、前回も復旧に随分時間がかかったが、今回も4時間近くかかった。こういったバグは、本来あり得ない、起こってはいけない類のものであり、信頼性を損ねるものだ。マイクロソフトならいざ知らず、アップルのソフトがこういうおかしな挙動をするというのは少し受け入れがたい。あるいはアップルの推奨する方法で曲を仕分けしなければならないというアップル特有の傲慢さの表れなのか。iTunesは割とよくまとまっているし、iPodユーザーにとっては必携ソフトでなかなか代替ソフトが見つからないが、今回みたいなことが一度ならず二度まで起こるようだったら少し考えなければいけないかなと思っている(当面はバックアップを頻繁にとろうと思う)。

図は、現時点の仕分け方法(クリックで拡大します)

by chikurinken | 2012-07-04 08:23 | パソコン
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