2011年4月28日付の毎日新聞西日本版、スポーツ欄の見出し。
「借り暮らしのオリ」(オリックスバッファローズの4月の負け越しが決まったことを受け)
「耳をすませば 交代伝達ミス」(オリックスが交代投手を間違えた「珍プレー」にひっかけて)
「ボクの城 強風操り12K」(強風にめげず、むしろそれを利用したピッチングに対し)
「壁の上のポトリ」(大リーグの試合で、外野手が差し出したグラブにボールが当たってスタンドに入りホームランになったことを受け)
「内田 悔しさぽろぽろ」(欧州チャンピオンズ・リーグで内田篤人所属のシャルケがマンUに負けたことを受け)
「タヌキ商売ぽんぽこ」(大相撲技量審査場所の無料入場券がオークションに出品されたことを受け)
どうやらスタジオジブリ作品で統一したらしい。ただし、できの悪いものも多くそのあたりは残念なところ。中でも「タヌキ商売ぽんぽこ」はひどすぎ。及第点は「借り暮らしのオリ」くらいかな……。
なお、僕の中で歴代最高の新聞見出しは
「阪急 十三でストップ」 というもの。これは、1984年に阪急ブレーブスの連勝記録が13で止まった翌日の一般紙(関西版、朝日新聞だったような記憶が……)の見出し。当時僕の周りにいた関西在住のプロ野球ファンは皆一様にウーンとうなった(ちなみに十三(じゅうそう)というのは阪急電車の(結構重要な)駅である)。でも同時に、この見出しを付けた人は、阪急が14連勝しなくてホッとしたんではないかというのがわれわれ全員の一致した意見だった。
参考:
竹林軒出張所『さらば毎日新聞 ささやかな抵抗』竹林軒出張所『ノンフィクションの崖』