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竹林軒出張所

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今日の歳時記 「暑いっちゅーねん」編

今日の歳時記 「暑いっちゅーねん」編_b0189364_18523092.jpg 1日中カンカン照りで、昼間外に出ると、日の光が肌に差し込むようで、まさに「陽差しが痛い!」という感覚であった。こんなに暑いと、丈夫だと自負する僕でも、熱射病になりそうだ。ちなみに熱射病というのは熱中症のことである。先日、小学生の息子に「熱射病に気をつけろよ」と言うと、「今は熱中症とも言うけどね……」と返されてしまった。そう、今は「熱中症」である。「熱射病」という言葉はおそらく「日射病」から派生した言葉だろうが、「日射」が正しいのはわかるが「熱射」という言葉には非常に違和感があった。だから「熱射病」という言葉も嫌いであまり使いたくない言葉だったのだ。だから「熱中症」という用語は大歓迎の言葉で、本当はこちらを好んで使いたいところだが、悲しいかな、これまでの習慣でなかなか「熱中症」という言葉が出てこない。
 「熱中症」は別だが、「統合失調症」とか「認知症」とかの言葉の言い換えは、ゴマカシみたいで非常に嫌な気分がする。要するに差別的なニュアンスがあるのでこういう言葉に言い換えたということだろうが、なんとなくNHK的な事なかれ主義を思わせる。「認知症」という言葉も大分定着してきて、ちょっと前みたいな違和感が少しずつ消えてきているが、やがてはこれがそのものズバリを差すようになるんで、差別的なニュアンスも出てくることになる。僕も身内に認知症患者がいるが、たとえば自分と同じクラスに、イタズラ好きのちょっと鈍感な中学生でもいたら「ヤーイ、ニンチショ〜!」などと言われるんではないかと思う。そうなると、またこの言葉を別の言葉に置き換えて言うなどということをするんだろうか……などと要らぬ心配をしてしまう。
 3、40年ほど前のドラマや映画を見ると、日常会話で「きちがいじみた」などという言葉が普通に出てくるんだが、最近この手の言葉を聞き慣れていないので、見ているこちらがドキッとしてしまうほどだ。子どもの頃は普通に使っていたのに、差別的なニュアンスがあるからと言って、わざわざ別の言葉で置き換える必要があるんだろうかと思うのは僕だけだろうか(いや、そうではあるまい……)。
 話がそれたが、熱中症である。とにかく暑いったらない。いきなり梅雨明けして真夏になったせいもあって、健康な身体にも堪える。特に最近、冷房が普通になったせいもあって、建物や自動車から排出される熱気で街の温度が上がっているようだ。街中を歩くのも命がけみたいになる日も近いのだろうか。
 そういうこともあってか、いつも行く図書館は非常に混んでいた。タダでゆっくり涼める場所が少ないせいもあるのかわからないが、ともかく図書館はタダである。で、今日図書館に向かう途中、ハトが木陰に集まっている様子を見かけた。面白いので写真に撮ったが、カメラを構えた途端、ハトが大挙して僕のところに集まってきた。たぶん餌をやっている人がいるんだろう。おかげで、写真には3羽しか収まらなかった。写真で向こうに見えるのが図書館である。

   ヒトは図書館 ハトは木陰で涼をとる

 遅くなりましたが、皆様、暑中お見舞い申し上げます。お身体には十分お気をつけくださいませ。

参考:
竹林軒出張所『Say Hello to Halo(ハローにハロー)』

by chikurinken | 2010-07-21 18:54 | 歳時記
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