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竹林軒出張所

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『カミーユ・クローデル』(映画)

カミーユ・クローデル(1988年・仏)
監督:ブルーノ・ニュイッテン
原作:レーヌ・マリー・パリス
脚本:ブルーノ・ニュイッテン、マリリン・ゴールディン
出演:イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデュー、マドレーヌ・ロバンソン

『カミーユ・クローデル』(映画)_b0189364_937121.jpg 彫刻家、カミーユ・クローデルの伝記映画。カミーユ・クローデルと言えばロダンの愛人として知られているが、ロダンと破局を迎えた後、精神を病み、晩年は精神病院で過ごすことになる。自身の作品も相当数破壊したということで現存する作品は90点ほどだという(Wikipediaより)。
 この映画を見たのは、『王妃マルゴ』(イザベル・アジャーニ主演)つながりからだが、アジャーニは、この映画でもおかしくなっていく激烈な芸術家を怪演している。鬼気迫る演技というのか、ちょっと不気味なくらいである。どちらかというと童顔であるアジャーニだが、こういったやや狂気がかった役が多い(ような気がする)のは、『アデルの恋の物語』の印象が強烈だったせいか。ともかく、すばらしい女優である。あまりお近づきになりたくない感じではあるが。
 映画自体については、内容は暗いが、芸術家を扱った映画らしく映像が非常に美しい。また、衣装デザインも当時の風俗を巧みに再現しており見るべきところは多いと思う。
 3時間近い大作で、僕は3回くらいに分けてみたんだが、それでも最後の方はついウトウトした。時間的にも精神的にも余裕のあるときに見るべき映画という印象である。僕はこの映画を見て、ものすごく彫刻をやりたくなったが、もちろんそういう見方が正しいかどうかはわからない。

★★★

参考:
竹林軒出張所『レ・ミゼラブル (1)〜(4)(ドラマ)』

by chikurinken | 2010-06-07 09:37 | 映画
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